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雨の兼六園

仙台3人娘が帰る日、残念ながら雨になってしまいました。
2日間、予報に反して晴れたことのほうが奇跡だったと思うので、
この日の雨は諦めもつき、予定通り兼六園へGO!

行ってみて驚き(@o@)
雨のシャワーを浴びた兼六園は、緑が生き生きしていて、
晴れてる時にも勝るとも劣らぬ良さでした。

年間半分以上が雨という石川県金沢市。
ここを楽しむ為には雨の日も果敢に出かけて見るべきなのですね(^^)

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15年くらい前でしょうか。
イングリッシュガーデンが流行り、ナチュラルと放ったらかしを勘違いした庭が増え、
庭師の娘としては心が痛いことが増えました。
(あくまで有料庭園の話で家庭の庭は別物です)

イギリスのイエローブックに載っているような庭は、みんな1日も欠かさず本当に丹誠込めて、
自然にみえるように丁寧に手入れをされています。
彼らは、植物の手入れがあるのでハイシーズンの旅行には行けないそうです。

イギリスで、何軒かのガーデナーとお話をさせてもらったのですが、
みなさん、憧れは「日本の庭」だということ。
不均衡の均衡が彼らにはとても難しく魅力的に見えるそうです。
一緒に行った父が庭師だとわかると大人気!質問攻めにされていました。


何年か前まで、造り込みすぎた庭はあまり好きではないと思っていたのですが、
庭は『庭』です。
それが洋であろうが和であろうが、『山』でもなければ『雑木林』でもないのです。
少なくても有料で鑑賞を目的としている庭には、職人の技がピカピカに光っていて欲しい。

基礎が無かったり、植物を理解していない、真似だけの庭は、見るに耐えない。
完成時に完璧を求めるせっかちな欲求を満たしたために、
10年もすれば根が行き場を無くし詰まってしまい、枯れてしまう。
枯れたら取り替えればいいと平気で言ったりする、
植物にも命があることを理解出来ていない、にわか庭師も増えすぎたと思います。
もちろん商売としては、取り替えてもらえば儲かるのかもしれません。

素材を生かしたシンプルな家庭料理ももちろん美味しいし素晴らしい。
でもたまには、素人には出来ない手のこんだソースや珍しい素材も食べてみたい。

キャピキャピと庭で見合い写真(?)を撮る若い3人娘を見ながら、
こんなことを思っていたjust40(−_−)

植物の力に人の手が加わることによってのみ更にその美しさが際立つ。
相反するようで一体となっている、自然の造形美。
お金を払って見る意味のある、素晴らしい日本がここにありました。

この良さがわかるようになった自分にも拍手。ふふふ。
年を取るということは素晴らしい。すてきな婆ちゃんになりたいものです。
by bellavista777 | 2010-06-23 21:57 | 金沢
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